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2018.11.30更新

さーて、炎症性腸疾患ウィークもいよいよ第4弾!

疲れもピーク、さらに月末でもありレセプトも気になる。行くか行かぬか迷った結果、やはり吉田先生の講演は聞きたいと、診療後すぐに講演会場へ直行!なんとか開始時間に間に合いました。

今回は内科系1題と外科系1題のご講演。内科系は吉田先生の「UCにおける内視鏡治療と外科治療の役割」、外科系は横浜市立市民病院の辰巳先生の「外科治療の現場」という内容でした。

吉田先生のご講演では大船中央病院の診療体制のご紹介がありました。上野先生、遠藤先生、吉田先生の内科のイメージの強い大船中央病院ですが、外科や病理にも大御所の先生達がいらっしゃいました。大船中央病院の層の厚さを伺えました。こんな層の厚い先生方がチームを組みIBD診療に診療に当たれば非常に質の高いIBD診療ができるんだなと思いました。しかし、大船中央病院の強みはその層の厚さだけではなく個々の先生が真摯にIBDに向き合っていらっしゃることの方が大きいのかもしれません。吉田先生がよくご講演でお話しされるShared Dicision Makingのお話が今日も登場しました。あの診療スタイルはいつも見習わなければならないと考えさせられます。最近よく潰瘍性大腸炎のフォローアップになにを用いるべきかとの議論が出ます。内視鏡で毎回毎回確認する先生もいます。便中カルプロテクチンを利用する先生もいるでしょう。しかしなによりもあそこまで患者に寄り添った問診こそが一番患者様の病状を聞き出し病態を把握するのに役立っているのではないかと思いました。一度吉田先生の外来を見学してみたいものです。

さて、余談ですが、先の大船中央病院のチームの紹介で外科メンバーに見たことのある先生の名前がありました。安部仁先生!!今日も会場にいらしておりました。安部先生は私とともに埼玉県立がんセンターで共に来る日も来る日も手術に明け暮れ、合宿のような日々を2年間を一緒に過ごした先生です。真船先生にお声をかけられて大船中央病院に赴任されたとのことです。今後もたまにお会いでき、IBDの外科のお話を聞かせてもらえれば幸いです。

話は戻りますが、2題目の演題は市民病院の辰巳先生。市民病院は言わずと知れた炎症性腸疾患の外科治療に強い病院です。わたくしも元大腸外科医ですので炎症性腸疾患の手術の困難さは知っているつもりですが。市民病院ではさらに状態の悪い炎症性腸疾患の患者様や相当量のステロイドが入った患者様の手術を手がけられ、その困難さは相当なものだと思います。提示された合併症の多さがそれを物語っておりますが、市民病院だからこそその数字で押さえられているのだと思います。一度合併症が起これば救命のためにその管理に追われるでしょう。本当に頭がさがる思いです。市民病院には今後も横浜の炎症性腸疾患の最後の砦であっていただきたいと思います。

クリニックの残務もあるので懇親会には参加せずに帰ろうと思いましたが、吉田先生や安部先生と話が弾み、クリニックに戻ったのは23時を回っておりました。そこから猛ダッシュで残務とレセプトを片付け、ようやく慌ただしい1日が終わりました。そして無事にIBDウィークが終わりました。

来週は別の過酷な1週間が始まります。

月曜日:横浜市北部夜間救急当番(都筑区センター北)

木曜日:横浜市夜間救急当番(中区桜木町)

日曜日:都筑区休日診療当番(都筑区センター北)

来週は救急医療ウィークです。当院かかりつけの患者様で調子が悪い方は、上記診療所もぜひご利用ください。

yokohamaminami UC

投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

2018.11.29更新

さて、疲れも見え始めましたがIBDウィーク第3弾!神奈川IBD研究会!行ってまいりました。

本日も診療が立て込み一般演題は拝聴することができませんでした。今回の一般演題の中でも昭和大学藤が丘病院の阿曽沼先生の「Shared Dicision Makingに基づいたIBD診療」というご講演はぜひ聞きたかった講演でした。残念!

特別講演は最近講演をお聞きすることの多い慈恵会医科大学の猿田雅之先生のご講演でした。「潰瘍性大腸炎の治療戦略〜良好な外来マネージメントを目指して〜」というご講演。前回クローン病の講演をお聞きしたばかりですが、今回は潰瘍性大腸炎です。

今回の講演は教科書にして欲しいほどまとまった講演でした。

まずは潰瘍性大腸炎の疫学からはじまります。

現在日本は潰瘍性大腸炎の患者数22万人程度でアメリカに次いで世界第2位の患者数です。アメリカでは潰瘍性大腸炎の患者数が1:1ですが、その過程では潰瘍性大腸炎患者数が先に増え平衡に達する。その後を追うようにクローン病患者数が増加し平衡に達する。以前にも他の研究会で聞いた話ですが、それと同じ過程を日本もたどるなら、今後潰瘍性大腸炎患者数が一定数まで達し、その後クローン病が増加しほぼ同数の患者数になるということになります。潰瘍性大腸炎の管理が簡単とは言いませんが、肛門病変を有したり、狭窄や穿孔のリスクのあるクローン病は非常に管理が困難です。寛解を維持していればそれほどリスクの多くない潰瘍性大腸炎にくらべ、クローン病は病勢が累積される感もありなおさらです。これからIBDはどうなっていくのでしょう?

さて、疫学の話が終了すると炎症性腸疾患のメカニズムを東北大学の病理学教室で御研究歴のある猿田先生らしい病理学的目線でご解説いただきました。

次に治療の話。5ASA、ステロイド、免疫調整剤、CAP療法、カリューシュリン阻害薬、抗TNFα阻害薬、接着因子阻害薬、JAK阻害薬の話を順を追って極めて明快に解説いただきました。

そして潰瘍性大腸炎のフォローアップのお話。クローン病では病勢をある程度CRPで予測できますが、潰瘍性大腸炎をフォローアップする指標は私も困っているのが現状です。便潜血量を指標にする先生もおられるようです。便中カルプロテクチンも世の中に浸透しているとは言えません。実際私のクリニックでも何回か便中カルプロテクチンを計測しフォローアップしようと試みました。しかし便を持参するという患者さんの恥辱心、結果が出るまでに時間がかかることに加え、当クリニックの場合直接契約している検査会社が便中カルプロテクチンを扱っていない為検査会社がさらに他者に依頼をかけ検査料金が5000円を超えてしまうという経済的な理由からなかなか当院も活用できておりません。そんななか今回の猿田先生の尿中PGE2-MUMは期待のもてるフォローアップ手段と思われます。状況を見ながら当院も検討していきたいと思います。

最後に猿田先生が印象深いお言葉を…

「炎症性腸疾患の領域は薬の開発は進んでいるが、病気の解明はいっこうに進んでいない。現在我々は薬に溺れているのではないでしょうか…」

確かにその通りだと思います。しかもその薬がなんと高いこと、、、。このまま医療経済を考えずに進んでいくと日本はどのようになってしまうのでしょうか?われわれ臨床で治療に当たる医師が肝に銘じなければならない大事なことだと考えます。

第3弾も無事終了。満足して帰途につく。

 

KNG IBD

投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

2018.11.27更新

IBDウィーク第2弾はYoung IBD Meeting in YOKOHAMAです。

この会も第10回を迎え記念大会としてホテルを会場としての会でした。

今回も司会は大船中央病院の吉田篤史先生。

今回は贅沢に4演題。吉田先生と共に皆これからの神奈川県のIBDをに先導して行かれる先生方です。

昭和大学横浜市北部病院 小形典之先生

聖マリアンナ医科大学 山下真幸先生

北里大学病院 迎美幸先生

昭和大学病院 黒木優一郎先生

各先生とも非常に珍しい症例やご苦労された症例を提示され、若手の先生達だけの会なのでディスカッションも盛んに行われ、非常に有意義な時間を過ごせました。

 

Young IBD

投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

2018.11.26更新

今日から始まる怒涛の炎症性腸疾患ウイーク!

IBD関連研究会4連発です。

11月26日 IBDミニカンファレンス

11月27日 YoungIBD

11月29日 神奈川IBD研究会

11月30日 横浜南地区UC治療セミナー

クリニックの外来も混み始めてなかなか時間通り行けないことが多くなってきましたが、なんとかその第1弾に行ってまいりました。

今日の講演は毎回楽しみに待っている国崎先生のご講演でした。

これまでにも何回かお聞きしている「IBD合併妊娠の管理の実際」というお話でした。

アザチオプリンの添付文書改定等の新しい内容が盛り込まれたリニューアルされた内容で、いつもの国崎先生の軽快なご講演であっという間に時間が過ぎてしまいました。

司会の先生の時間配分の不手際で症例検討に時間をかけすぎ、国崎先生がスライドを割愛していたのが非常に残念でした。ま、IBDミニカンファレンスは症例検討も非常に楽しいので、よしとしましょう!

 

IBD mini

投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

2018.11.22更新

今日は普段から大変お世話になっている昭和大学横浜市北部病院主催の地域医療連携フォーラムです。

同病院の副院長である福成信博先生による「異状死とは?」という異色の講演です。しかし講演を聞いてみると在宅でのみ取りや高齢者の孤独死等でクローズアップされるように、開業医が往診等で異状死を見る機会が増えると思われます。普段聞きなれない分野の講演でしたが大変参考になるお話でした。

また講演の最後に福成先生からのご案内がありましたが、北部病院に甲状腺センターができるとのことです。またお世話になる機会が増えるかもしれません。

 

shiwa.Us

投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

2018.11.12更新

今晩の研修会は横浜市医師会主催の横浜市胃がん内視鏡検診研修会です。

当院も横浜市胃がん内視鏡検診に参加している施設です。

胃がん内視鏡検診は制約もあり、かなりの緊張感を強いられます。その制約を受けた中でいかに見落としなくがんを見つけ出すかは、これまでの経験と普段からの鍛錬だと思います。

今回は胃がん内視鏡検診に携わっている先生が、悩む症例や盲点をいくつかご提示いただいた講演であり参考になりました。

メインの横浜市立大学大学院医学研究科消化器内科主任教授の前田慎先生がご講演された「ヘリコバクターピロリ除菌後の胃粘膜変化と除菌後胃癌の特徴」です。これから10年もするとピロリ菌が見られなくなる時代に突入するとおもわれます。そんな時代を見据えて除菌後胃癌に関して詳細なご講演をなされており、大変勉強になりました。

今後もこのような会に積極的に参加し、診断能力をさらに向上させていきたいと思います。

iguana

投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

2018.11.10更新

今日はバタバタでした。

日常診療と内視鏡検査を終わった後に都筑区役所で都筑区の災害医療対策訓練をこなし、その足で目白の椿山荘へ!

今日の研究会はIBD Forum in Tokyo。いつも通り炎症性腸疾患の会です。今回はクローン病の治療薬ステラーラのお話でした。

今回は東京慈恵会医科大学の猿田先生と大船中央病院の吉田先生の進行のもとステラーラの使用経験に関するお話でした。

ステラーラは全国で1700例がクローン病に投与されるようになりました。私も大学病院での診療で5例使用しております。

しかし今回後発表された先生方は数多くの使用経験をお持ちの先生ばかりで、大変参考になりました。

薬剤の多くは各種治験を終了しデータが出揃って世に出回りますが、やはり使用してみると実際とは異なることや、実際に使用してみないとわからない問題点等が出てきます。今回後発表してくださった金沢大学付属病院の北村先生、富山県立中央病院の松田先生、藤田医科大学の長坂先生のお三方は皆ステラーラの使用経験の豊富な先生方です。特に藤田医科大学の長坂先生の使用経験数は飛び抜けて多く、詳細なデータをご提示いただけました。まだ発売から日が浅い薬で、長期成績等が出ておらず、統計解析もなされておりませんが、実際に使っている先生方の生の声が聞けました。

今回もやはり参加者が気になっているのは12週間隔で投与するか8週間隔で投与するかという問題ですが、圧倒的に8週間隔で投与されている先生が多いようです。前例8週間隔で投与している私にとっても安心する報告でした。また、8−12週間隔で投与する薬剤だけに効果判定をいつ行うかもきになるところでしたが、やはり3コース終了時点という意見が多かった印象です。ただし12週間隔で投与の薬剤の3コースというと6ヶ月は見なければいけません。それまで患者様が耐えれるかが心配です。そのほかにも免疫調整剤を併用したインフリキシマブとの効果の差や肛門病変を有する症例での効果等様々な内容について議論されました。

最後に大船中央病院の吉田先生のご発言で、ステラーラが効きやすい患者さんは、体重70kg未満、バイオナイーブ、CRP1.0未満、トラフ4.5以上等のデータが提示されました。確かに諸先生方のご意見も、現時点では肛門病変の穏やかな軽症例に効きやすという印象をお持ちのようです。

まだまだ本邦の成績が出揃っていない薬剤ですので、このような研究会で使用経験の豊富な先生方のご意見を聞けることは大変貴重な場で、有意義な1日でした。

ちなみに藤田保健衛生大学が藤田医科大学に改名したのは知りませんでした…

 

IBDFTOKYO

投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

2018.11.10更新

今年も災害医療対策訓練に参加してまいりました。

この災害医療対策訓練は都筑区役所、都筑警察署、都筑消防署、昭和大学横浜市北部病院、都筑区医師会、都筑区歯科医師会、都筑区薬剤師会等が合同で行う本格的な災害時の防災訓練です。起こってほしくはない災害ですが、いざという時のために各機関が真剣に取り組んでおります。私は今回はトリアージの役を行わせていただきました。災害時に多くの被災者が殺到したという想定で行われたくんれんですので、模擬患者がものすごいペースで搬送されてきます。その模擬患者をスピーディーにトリアージしていくのはやや慣れが必要と思われます。毎年参加し、これらの技術を上げていきたいともいます。この技術を活用する日が来ないことを祈っていますが…。それにしても今年の模擬患者はものすごくリアルでした。

都筑区在住の方に知ってほしい知識です。まず一つは都筑区と青葉区は横浜市の中でも地盤が強い地域です。それに対し横浜市中心部とされる地域は地盤が緩く被害が大きいことが予想されます。そのため、被災者が一気に横浜市北部に移動し、消防や救急は中心部に向かいます。これらの混乱に対する対策が必要と思われます。また、消防は災害発生と同時に救急隊に出動中止を発令し、消防による火災対策に専念するため災害初期は救急車は動きません。普段からこれらのことを頭に入れて防災対策をしておくことが重要と思われます。

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投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

2018.11.04更新

日本消化器関連学会週間いわゆるDDWに参加してきました。

久しぶりの全国規模の学会でした。開業するとなかなか休診してまで参加することが難しいのですが、今回は神戸まで行ってまいりました。

胃や大腸をはじめとした消化管はもちろん肝胆膵領域に到るまで、最新の知見を取り入れてきました。

これらの知識をクリニックでの日常臨床にフィードバックしみなさまのお役に立てればと思います。

また、今後もこのように学会に参加し知識を最新化するために時々休診をいただくかもしれませんが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

DDW

 

投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

何でも相談できる「かかりつけ医」として

消化器のなやみを抱えておられる方は、ぜひ当院までご相談ください。

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