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2018.07.25更新

今日は久々の都内での研究会。

水天宮近くのロイヤルパークホテル。

水天宮には我が子の時にも安産祈願に行きましたが、当クリニックのスタッフが懐妊した際にも安産祈願に行ってまいりました。先日、無事に出産したとの報告を受け、お礼をしながら会場に向かいました。

今回の会は324名ものIBD診療に関わる先生方が集まる大きな会でした。アンサーパットを用いる会なので多くの先生の治療方針の傾向も知ることができる良い会でした。

最近はゼルヤンツやエンタイビオの登場でますます治療の幅が広がってきたこの分野ですが、今回の御講演は東北大学の角田洋一先生のチオプリン製剤に関するお話。角田先生の御講演は先日若手IBDの少人数の会でお聞きしたので2度目の内容になります。今回も「アザチオプリン治療におけるNUDT15遺伝子検査の意義とその課題」という演題でした。我々が日常臨床でよく使うイムランやアザニンの副作用のお話です。開業医にとってはどう上手に5ASA製剤とチオプリン製剤でコントロールするかは腕の見せ所だと思います。その際にチオプリン製剤の副作用が出てきてしまうと治療手段が限られてしまいます。チオプリンの容量依存性の副作用としては白血球減少、感染、肝機能障害等があり、容量日依存性の膵炎、倦怠感、発赤、肝機能障害がありますが、アジア人に多いとされる白血球減少、脱毛、消化器症状は容量依存性の副作用であり、NUDT15遺伝子検査で予知できるといいうことです。この検査は遺伝子検査なので一生に一度受ければよく、保険での検査も将来的に可能になるとのことで、今後普及が望まれます。

次に慶應義塾大学の長沼誠先生の「UC治療における治療目標と達成の意義」というお話です。UC治療の効果判定は毎回内視鏡で粘膜を確認できると正確な評価となりますが、実際にはそんなに毎回大腸内視鏡をすることはできません。そのため多くの先生が簡易的メイヨースコアーで見ているとのことでした。便中カルプロテクチン検査が保険内でできるようになってから、他の医療機関も頻回に使っているのかと思いきややはりまだ浸透はしていないようです。3ヶ月に1度しか計測できない点、結果がすぐに出ない点、何よりも患者さんが便を大きめに提出するということに対する嫌悪感等で当クリニックでもあまり行われていません。中には便潜血量でフォローされている先生もいらっしゃり参考になりました。当クリニックでは当面今まで通り内視鏡と簡易的メイヨースコアーでのフォローが続きそうです。

今回の両講演は基本的治療方法をより掘り下げた内容で大変興味深い内容でした。IBDJKK

 

投稿者: 仲町台駅前まつのぶクリニック

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